ドル円、エリオット波動観測メモ。2018年10月9日週足。




ドル円のエリオット波動の観測メモです。

週足で見る修正B波とアストロ要因。


先月「ドル円、エリオット波動観測メモ。2018年9月18日日足。」で、2016年6月からの修正B波フラットかトライアングル説をメモしてみました。

個人的にはB波の特徴でもある熱狂的な上昇感があるなと思って、フラットの3波目5波構成での上昇を期待していたのですが、先週の上昇と週後半の調整を週足チャートで見るとかなり天井感のあるローソクの形状をしていて、

 ”もしかするとトランケーションでBのフラット3波目の5波が完成した”

という可能性を考えてしまいました。


つまり、ドル円は10月4日の高値を当面の高値として上昇しない可能性です。

これについて解説します。

赤丸の中のローソク足”トンカチ”が10月1日週です。


経緯


2015年6月の高値125.853で推進波5波が完成し、その後現在は修正波の途中であり、2016年6月のBrexit安値98.798でA波が完成し、現在はB波を形成中であると見ます。

ロバート・プレクター・Jr、A・J・フロスト著「エリオット波動入門」によると、修正A波とB波の波形について、
”A波が5つの副次波で構成されるとB波はジグザグ、A波が3つの波であれば、B波はフラットやトライアングルになる”
とあり、2015年高値からBrexit安値までのA波の波形は3つの副次波と見えますので、B波フラットかトライアングルとなると想定されます。
トライアングルの可能性はまだ残されているのですが、高値をつないだトレンドラインを上抜けていることから、かなりの勢いでフラット3波目の5波を形成していくと考えていました。

7月19日の高値113.162を上抜けています。


しつこいようですが、まだフラット5波目の可能性も、トライアングルの可能性も残されてはいるんですが、方向感のない上値は重い下値は堅い相場展開が継続するケースも考えておこうと思ったわけです。


B波完成と今後の展開予想


週足でチャートを見ると3月26日からの上昇は、1波2波が弱いものの、それなりにキレイな5波構成をしているのが見えます。
10月1日週のローソクの形状は上ヒゲ陰線のいわゆる”トンカチ”です。

ここで未達、トランケーションでB波の完成もありえると思います。ここから修正波Cに突入するのではないでしょうか。

日米物品貿易協定(TAG)の交渉開始予定もあり、いかにアメリカの景気が良いとしてもイケイケドンドンで円安進行を眺めているのは難しい局面なのかもしれません。



C波と言ってもすぐに大きく下落するというわけではなく、しばらくの間現状のレンジ相場が継続すると予想されます。C-1、C-2波の助走期間です。

114.00から111.00、あるいは110.5付近の居心地のいい価格帯を、2017年の相場のようにウロウロするように思われます。
見た目B波トライアングルのように見えるかもしれません。

ここにきて米中関係の悪化がクローズアップし、これはちょっと厳しい雰囲気が漂ってきましたし、ユーロ圏ではイタリア財政問題などもあります。
何より日米物品貿易協定の行方が気になります。これらが大きな円高の要因にならないとも限りません。

C波で大きく円高に傾くのは、もうしばらく先ではないかなと考えていたのですが、一応頭の隅に置いておこうとメモしてみました。


ちなみに、エリオット波動とはカテゴリが異なりますが、アストロ的には2020年に木星土星のアスペクト、グランドコンジャンクションが控えています。
これは約20年周期の景気循環の起点ではないかと考えられているアスペクトです。1980年代からの2サイクル分のドル円は期間突入当初上昇し、その後下落するパターンとなっていますので、グランドコンジャンクション前にある程度下げて上昇余地を作ることになるのかもしれません。



*三角印相場迷信研究所のコンテンツは、投資の勧誘を目的とするものではありません。投資はご自身の判断で行ってくださいますようお願い致します。

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