ドル円、エリオット波動観測メモ。2018年9月18日日足。




ドル円のエリオット波動の観測メモです。日足を使いました。


2015年6月の高値125.853で推進波5波が完成し、その後修正波を形成中という現在の状況をエリオット波動で分析します。



現状と修正A波、B波の波の特徴


2016年6月のBrexit安値98.798でA波が完成し、現在はB波を形成中であると見ます。



2012年3月からの推進波5波と、2015年6月からの修正波概況


ロバート・プレクター・Jr、A・J・フロスト著「エリオット波動入門」によると、修正A波とB波の波形について、
”A波が5つの副次波で構成されるとB波はジグザグ、A波が3つの波であれば、B波はフラットやトライアングルになる”
とあります。

2015年高値からBrexit安値までのA波の波形は3つの副次波と見えますので、B波は今後フラットかトライアングルとなると想定されます。


B波は今後フラットかトライアングルパターンに


フラットとは


フラットとは修正波の特徴的なパターンの1つです。

波は3ー3ー5の連続する副次波で構成され、レギュラータイプ、拡大型、ランニングの3つの波形タイプを含みます。

現在はフラットを構成する3波の、3つ目の5つの副次波の途上にあると考えられます。

今後、ある程度の上昇ののち、修正を加え、5波目の上昇を遂げると想定されます。




トライアングルとは


売りと買いの力の均衡状態が継続している波のパターンで、出来高は徐々に減少しボラティリティも低下を伴う横ばいの動きとなります。所謂「保ち合い」相場のことです。

波は3ー3ー3ー3ー3の連続する形となります。

それぞれA,B,C,D,Eとつけられます。



B波の特徴


前述した「エリオット波動入門」によるとB波は
”テクニカル的に強いということはほとんどなく、ほぼいつでもC波にリトレイスされることになる。もしもアナリストが「この相場は何か変だ」と自問するときは、おそらくほとんどはB波のときであろう。”
という特徴を持っているとあります。

また、「まやかし」「ダマシ」「強気の落とし穴」と表現されているように、方向感に乏しく、かと思うと急に熱狂的な強気相場になる展開が観測されているようです。

2016年、Brexitの急落から一転、トランプ大統領の選出とともに急上昇したことを思い出すと、現在のドル円相場はB波の特徴を持っているのではないでしょうか。



今後の展開メモ


アメリカ経済の今の状況を考慮すると中間選挙、減税政策、景気拡大、金利の上昇などドル買いのきっかけとなる得る材料もあり、まだしばらくは堅調な伸びが予想されます。

トライアングルパターンで引いたトレンドラインを上抜けすれば、

・トライアングルが拡大し、高値移動した3波を作り、トライアングルが継続する




・フラットパターンで5波を形成しB波を完成させる





の2パターンが考えられ、上抜けがなければ、現状のトライアングルが継続するのではないかと想定されます。


B波はまやかしとも表現されていますので、何かのきっかけで突然の転換もあり得ると思います。
また、イレギュラーなパターンを形成することも多いエリオット波動の修正波ですので、油断することなく観測を続けたいと思います。


*三角印相場迷信研究所のコンテンツは、投資の勧誘を目的とするものではありません。投資はご自身の判断で行ってくださいますようお願い致します。

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