ドル円のエリオット波動の観測メモです。週足を使いました。
2011年の安値から2015年の高値で、一旦の推進波5波は成立したとみています。
あくまでも個人的な観測ですが、その後2016年6月のBREXIT安値までをどう見るか、そこから想定される3パターンをまとめてメモしておきます。
1)2016年6月安値を修正A波と見るパターン
2018年9月現在の保ち合い相場は、修正波の途中にあると見るパターンです。
2016年 BREXITの安値を修正A波と考え、同年12月のトランプ相場高値をB波、ないしはB波のa波と見ます。その後現在までB波にあると思われます。
このまま保ち合いを続けそこから下落を開始しBREXIT水準を目指すとするなら、2016年12月の高値はB波成立とみて、C波の下落が始まったと考えられます。
目標値は2013年の4波と2016年6月のBREXIT安値の水準で、やや低いレベルを想定します。
現在の保ち合いを上抜けし、2016年12月のトランプ相場の高値を超えると、2018年3月の安値をB-b波とし、B-c波まで完成したと考えます。高値目標は118円から120円の水準を想定します。
その後修正C波が始まることになります。
2)2015年高値から2016年の安値で修正波が成立し、一組のセットが終わったと見るパターン。
2016年BREXIT安値をC波と考え、2011年からの波一組のセットが完成し新しい波が始まっていると想定します。
・2016年7月21日の高値107.48を1波
・8月16日の安値99.53を2波
・12月15日の118.66までを3波
・2018年3月26日の安値104.62を4波
7月18日の高値113.137を5-1波とし、現在の保ち合いの動きを修正波5-2として今後5ー3波が始まり上昇すると考えます。
修正波は下落するかフラットやトライアングルの形状をとるとされていますが、下落するなら2波の特徴とされる大幅なリトレイスを考慮して3月26日安値の104.62付近の水準まで考慮が必要です。
しかし現在のアメリカの経済状況を考えるとその水準までの円高も考慮しにくく、ここは、3月26日安値の104.62と7月18日高値の113.13のフィボナッチ50%戻しの108.88から61.8%戻しの107.90あたりの水準かと思われます。この推進波のちょうど4波に相当すると考えられる5月29日の安値108.11が、50%から61.8%戻りあたりですので、妥当な水準ではないでしょうか。
下落なしにフラットやトライアングルとなるなら、109円台後半から113円のレンジとなると考えられます。109円代後半は前述の値幅の38.2%戻りの水準です。
その後の5-3波の目標値は119円から120円程度と想定します。
3)2018年3月の安値で推進5波修正3波一組のセットが完成し、現在は新しい波の2波目と見るパターン。
2018年3月の安値が、修正C波のトランケーションで一組の波のセットが完成したと見るパターンです。
現在は新しい波の2波目であり、この後3波として上昇すると見ます。
2波としての目標値ですが、2波の特徴とされる大幅なリトレイスを考慮して3月26日安値の104.62付近まで下落する可能性も否めません。
しかし、3月26日の安値C波がトランケーションで終わった原因を米国経済が好調であるためのドルの底堅さと捉えるなら、7月18日高値の113.13のフィボナッチ61.8%戻しで107.90あたりの水準が妥当かと思われます。
また今後安値が8月21日の安値水準である109円後半を大きく割り込まない場合、修正2波はフラットやトライアングルとなる可能性があります。
このケースのように現在の推進波を1波と見て上昇の目標値を想定するなら、120円を優に超えさらに125円台を超えるような場合は、行きすぎた円安となる可能性とその要因を考慮する必要があると思われます。
エリオット波動は「使えない」という声もありますが、「波動原理は予測ツールではなく、株価などの動きを記述するための方法である。」といわれるように、相場の状況を推し量るツールとして、シナリオの達成を判断し次の展開の目安として活用していくのが良いように考えられます。
*三角印相場迷信研究所のコンテンツは、投資の勧誘を目的とするものではありません。投資はご自身の判断で行ってくださいますようお願い致します。




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