NYカットオプションの期限と設定された価格についての為替相場のアノマリー?
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| ドル円112.00に設定されていたオプションの様子。期限は19日と21日。 2018年9月13日から翌週17日にかけて見られた。 |
<NYカットオプション>
為替相場のチャートを観察していると、オプションの期限日や期限日が間近に迫った日に設定された価格まで相場が上昇または下落する場合があります。
必ず到達するというものでもなく、また、全くその動意を見せない時もあります。
さらに、期限を過ぎてしまってから、有意な動きを見せて設定されていた価格を実現することもあります。
オプションが設定されているからと予想していても外れることも多く、本当にオプションを狙って売買が仕掛けられているのかも定かではない、謎の多い現象です。
そこで当研究所では、アノマリーと仮認定することにしました。
上記の現象の他に、設定価格前後に吸い寄せられた後は、一定時間その価格帯で相場が維持されることもあり、取引が大きい場合はその処理の間方向感に乏しい相場となり、何らかの意図を想像させられます。
特に大型のオプションが組まれている場合に、このアノマリー出現の可能性が高まり、参加者の秘かな期待も集まることになります。
<オプションバリア>
オプションバリアは、設定された価格の手前にまとまった売りや買いが置かれているかのように、押し戻される、または頭の重い/下値の堅い現象を指します。
バリアによる価格の動きは、特徴的で、突破する力が強い場合は、価格の手前で徐々に価格幅を狭める数度のチャレンジを繰り返す動きが見られます。
以前、オプション売買を好む参加者が多い時期があり、バリアを突破できるかに注目が集まっていたことがありました。
この特性を活用して、オプションの手前に売りや買いを仕込んでおく参加者もあり、さらにバリアの厚みが増すことになります。
オプションは.00や.50など、区切りとなる価格に設定されることが多く、手前ではもみ合う展開も見られます。
NYカットオプションやオプションバリアは、大きな相場展開になっている時に出現しやすく盛り上がるアノマリーのように考えられます。
また、類似する価格と値動きについてのアノマリーとして「ストップロスハンティング」があります。
*三角印相場迷信研究所のコンテンツは、投資の勧誘を目的とするものではありません。投資はご自身の判断で行ってくださいますようお願い致します。

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